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二次元を操る「平面管理委員会」が暗躍する『大平面の小さな罪』【一巻完結】【漫画感想】

 

一ヶ月前、JR新宿駅の駅貼りポスターが一区画全て白紙に取り替えられるという事件が起きた。

人気タレントのポスターだったので一枚や二枚の盗難は当たり前だったのだが...

それにしても取り替えられた白紙が、全てもとのポスターと同じ紙だったという、イタズラにしても念のいったものだった。

犯人は業界の奴じゃないかと、うちの会社でも話題になった。

 

二次元を操るセーナと、広告マン・宇田川のコンビが活躍する岡崎二郎のSFコミック。

全一巻で完結。

事件は全て「平面」上で起こる!

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(出典:『大平面の小さな罪』)

 

「大平面の小さな罪」の見どころ

平面管理委員会

JR新宿駅のポスターが白紙になった事件には「平面管理委員会」が関わっていた。

「平面管理委員会」はこの世界の全ての平面を管理する委員会。

それが平面であれば、ポスターでも絵画でも本でもビルであっても彼らの影響が及ぶ。

彼らは不思議な力でそれらを”調整”して描き換えることができる。

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(出典:『大平面の小さな罪』)

 

平面管理委員会行動局員セーナ

セーナはそんな平面を操る能力を持つ「平面管理委員会」の行動局員。

自由自在に二次元を変化させることができる。

局員はこの能力を私欲のために好き勝手に利用することはできない。

しかし、セーナは組織を裏切り、広告マン・宇田川と手を組んでこの能力でお金儲けを始める。

ビジネスはビルや橋などの物件に広告をペイントすること。

ニーナの能力を使えばこれらのペイントが経費ゼロで行うことができる。

二人は手を組んで大金を稼いでいく。

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(出典:『大平面の小さな罪』)

 

他の「平面管理委員会」局員たち

セーナ以外の行動局員たちも『大平面の小さな罪』には登場する。

利害関係の対立でセーナたちと衝突することが何度もでてくる。

平面を駆使した彼女らの戦いが激しい。

作者のアイディアと遊び心が溢れている。

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 (出典:『大平面の小さな罪』)

 

終わりに

というわけで、『大平面の小さな罪』を紹介した。

漫画家・岡崎二郎による平面・二次元を操る組織「平面管理委員会」が暗躍するSFコミック。

全一巻で完結済み。

アイディアと遊び心が溢れたSF漫画を読みたい人にはおすすめの漫画である。

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(出典:『大平面の小さな罪』)

 

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