Google、Apple、Facebookなどの大成功してきたIT企業の数々。
これらの会社はどのようなプロセスを経て成功をしてきたのか?
その道のりは決して華やかなだけのものではなく、困難なことも多くあった。
そんなIT企業の創業期が読める本をまとめてみた。
どの本もIT企業が軌道に乗るまでの壮絶な日々が記されている。
「IT企業」の創業記が読めるおすすめ本
Apple 「スティーブ・ジョブズ I・II」
IT企業の創業記と創業者の歴史は切っても切り離せない。
Macintosh、iPhoneと革命的なデバイスを開発してきたApple。Appleを生み出したスティーブ・ジョブスが全面的に取材に協力してできたスティーブ・ジョブズの生涯が描かれた本となっている。
iPhoneやMacintoshなどの誕生秘話や裏話が明らかにされている。
ジョブスが一度Appleを去ることになり、Appleの経営が傾いてしまい、また戻ってきて会社を立て直すところは素直に凄いなと感じる。
ジョブスの天才性や変人性がひしひしと伝わってきて、この人がいたからこそAppleが生み出されたんだなと感じる一冊となっている。
Amazon 「ジェフ・ベゾス 果てなき野望」
Amazonを生み出したジョフ・ベソフもまた天才である。
ただし、ジョブスのように変人兼天才を言った感じではなく、どんな組織でも活躍できそうな”エリート”な天才だなと感じる。
Amazonに商品をいれている会社や出版社とたまに衝突していることがあるが、これらは全てAmazonの経営哲学の”顧客優先”によるものだとよく分かる。
他にもAmazonの収益がなぜよくないのかなど、ジョフ・ベソフ流の経営が学ぶこともできる一冊となっている。
Facebook 「フェイスブック 若き天才の野望」
世界一のSNSのFacebook。
Facebookの創業記を聞くとその桁違いの成長速度に驚くことになる。ここまで恐ろしい速度で成長を遂げた企業は他にはない。
そして、創業者で数年前までただの学生だったマーク・ザッカーバーグの周りにも優秀な人材や投資家が引き寄せられていき、Facebookの成長を手助けしていく。
IT企業の創業記や成長物語を聞くと、どの企業も奇跡としか思えないような偶然に支えられているような気がしてならないがFacebookもまたその例外ではない。
次々とくる買収や仲間との決別を乗り越えてきたからこその、今のFacebookがあるのだなと感じる一冊となっている。
Twitter 「ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り」
世界3億人が利用する「140文字のつぶやき」のサービス「Twitter」。
他の有名IT企業と違い、Twitterには創業者と言われてピンとくる人がいない。
Twitterは一人の天才によって作られたわけではなく、様々な人たちの協力によって完成したサービスである。
だが、それゆえに彼らの中に行き違いが発生してしまい、最終的には決別してしまうことになる。
しかし、内部のゴタゴタにも関わらずにここまでサービスが世界中の人々に愛されているので最初のコンセプトが相当正しかったんだろうなと感じる。
Google 「Google誕生 —ガレージで生まれたサーチ・モンスター」
最も影響力のあるIT企業はどこだと質問したら「Google」だとの声が多く上がるだろう。
世界一の検索エンジンは2人のクレイジーな天才青年・ラリーとサーゲイによってガレージから始まった。
「Android」「自動運転車」今までの慣例や常識を破壊していくGoogleのエネルギーの源がよくわかる一冊。
Googleの歴史から始まり、彼らが何を考えていてどこに向かっていくのかがよくわかる本となっている。
読むと今後のGoogleの動向にさらに期待をしたくなっていく。
ドワンゴ 「ニコニコ哲学 川上量生の胸のうち」
動画サービスの巨匠「YouTube」に挑んでいき、「ニコニコ動画」のサービスを成功させたドワンゴとその創業者の川上量生。
「バカだとわかって、バカを一生懸命やるのが一番いい」
「とんでもなく悪いUIをわざとつくる」
など、そのIT企業の常識からかけ離れた施策の数々は一聴の価値がある。
「ニコニコ動画」のサービスは偶然成功したわけではなく、創業者の深い思考の元で完成したのだなとよくわかる。
オンリーワンのサービスやオンリーワンの会社を作る必要性を感じる一冊となっている。
DeNA 「不格好経営―チームDeNAの挑戦」
他人にアドバイスをすることと実際に自分がやることは全く別のことである。
マッキンゼーのコンサルタントから経営者へとなった創業者によって作られたDeNA。
ネットオークションサイトから始まり、モバゲーで成功を収める。
華やかな成功の裏で、次々と起こる困難の数々をいかにして乗り越えたのかが伝わって来る。
不格好でも成功するために前に突き進んでいく姿には素直に凄いなと感じる。
人材の多様性を重んじるなどDeNAらしい組織づくりのあり方がよく分かる1冊である。
サイバーエージェント 「渋谷ではたらく社長の告白」
「21世紀を代表する会社を作る」を目標として突き進んでいく会社「サイバーエージェント」。
ITバブルの波に乗り、創業者が26歳のときに上場するなどの輝かしい実績を持つが、その後にITバブルの崩壊。会社を売り渡す危機が訪れる。
会社を大きくするには戦略も大事だが、勢いや運も大きく作用するのだなと強く感じる。
数多くの危機を乗り越えてAmebaなどのサービスを生み出していく。
日本のベンチャーの実態や起業をする辛さなどが伝わって来る一冊となっている。
LINE 「シンプルに考える」
「あれも大事、これも大事」と悩むのではなく、「何が本質なのか?」を徹底的に考える。
そして、本当に大切な1%に100%集中する。
シンプルに考えなければ、何も成し遂げることはできない。
日本中の誰もが使っているコミュニケーションアプリ「LINE」。
その「LINE」を生み出したのが元LINE株式会社CEOの”森川亮”である。
彼は、どのような発想で「LINE」を生み出したのか?その頭の中はどうなったいるのか?「LINE」が生み出されるまでのプロセスは?
その発想方法が明らかにされた本である。
”森川亮”の「仕事の流儀」を知ることができる一冊である。
まとめ
IT企業の”創業記”が書かれたおすすめの本をまとめてみた。
Google、Apple、Amazonなどの世界的に有名な企業からDeNA、ドワンゴなど日本で活躍する企業まで様々なIT企業の本が載せてある。
読み物としても純粋に面白く、読めばそれぞれのサービスにさらに愛着が湧いてくる。
それぞれの企業の創業記に興味がある人にはぜひ手に取ってほしい本の数々となっている。
関連記事