漫画ギーク記

漫画を中心にしたおすすめの面白い本について書いています

「バジリスク ~桜花忍法帖~」ってどんな漫画?あらすじ・おすすめポイントを紹介

 

忍の里である甲賀と伊賀。それぞれの棟梁・甲賀八郎と女棟梁・伊賀響は双子でありながら許嫁という複雑な関係である。

二つの忍び里は、血で血を洗う激しい殺し合いをした過去がある。

そんな里も、天下泰平の時代に和解をして平和な日々を送っていた。

甲賀八郎と伊賀には世界を改変してしまう力「桜花」が秘められていた。

この力を巡り、再び惨劇が繰り広げられる事になる。

バジリスク~甲賀忍法帖~』後の世界での忍者たちの激しい戦いが描かれたバトル・アクション漫画である。

同名小説のコミカライズ作品となっている。

f:id:dokusyo_geek_ki:20161026070210p:plain

(出典:『バジリスク~桜花忍法帖~』)

 

「バジリスク~桜花忍法帖~」の世界観

「バジリスク~桜花忍法帖~」は寛永の時代で、侍や忍びがいる世界で物語が展開している。

忍びたちは多種多様な忍術を使うことができる。

f:id:dokusyo_geek_ki:20181110040255p:plain

(出典:『バジリスク~桜花忍法帖~』)

 

そんな世界で甲賀八郎と伊賀響の少年少女は、双子でありながら許嫁という複雑な関係ながらも仲睦まじく暮らしていた。

しかし、この平和な日々も突如現れた敵の忍たちによって壊されてしまう。

伊賀響は、特殊な忍術によって、生きながらも動けないバラバラの体になってしまった。

甲賀八郎の力では、伊賀響を守りきることができなかった。

f:id:dokusyo_geek_ki:20181110041427p:plain

(出典:『バジリスク~桜花忍法帖~』)

 

甲賀八郎は無力な自分に絶望をして里から離れてしまう。

それから六年の時がたち、修行の日々を経て力をつけた甲賀八郎はバラバラにされた伊賀響の体を取り戻す為に敵の忍びたちの元へと向かっていく。

ここから忍びたちの激しい戦いの火蓋が切られる。

f:id:dokusyo_geek_ki:20181110042222p:plain

(出典:『バジリスク~桜花忍法帖~』)

 

「バジリスク~甲賀忍法帖~」との繋がり

バジリスク~桜花忍法帖~』は、『バジリスク~甲賀忍法帖~』後の世界である。

バジリスク~甲賀忍法帖~』では、伊賀の里の忍びと甲賀の里の忍びが激しい殺し合いをしている。

この戦いが集結し、二つの里が和解した後の世界で『バジリスク~桜花忍法帖~』の物語は進んでいくことになる。

バジリスク~甲賀忍法帖~』を読んだ後の方が、より『バジリスク~桜花忍法帖~』を楽しむことができるが、この作品だけでも十分に面白い内容となっている。

f:id:dokusyo_geek_ki:20161021050255p:plain

(出典:『バジリスク~甲賀忍法帖~』)

 

主要登場人物たち

甲賀の里の棟梁・甲賀八郎

甲賀八郎は少年ながらも甲賀の里の棟梁である。

忍びとしての才能は里一番だが、その力の使い所がおかしく、許嫁の響のことをこの頃にはすでに愛していて、「響に手を出そうとした山賊を一夜で全滅させる」「響が気に入った花を山から一本残らず刈り取る」など、響のことばかりを考えている。

修行はサボりがちで、響の為以外には力を使いたがらない。

f:id:dokusyo_geek_ki:20181110043652p:plain

(出典:『バジリスク~桜花忍法帖~』)

 

しかし、響が敵の手でバラバラにされたあとは、厳しい修行ののちに強い力を得て里へと帰ってくる。

18歳になった甲賀八郎が戦いの場へと向かっていく。

f:id:dokusyo_geek_ki:20181110043713p:plain

(出典:『バジリスク~桜花忍法帖~』)

 

伊賀の里の棟梁・伊賀響

伊賀の里の女棟梁・伊賀響も忍びとして強い才能と力を持っている。

彼女も八郎と共に生きていくことを望んでいる。

しかし、突如現れた忍びたちによって二人の願いは絶たれてしまった。

f:id:dokusyo_geek_ki:20181110043732p:plain

(出典:『バジリスク~桜花忍法帖~』)

 

体をバラバラにされた後、首以外の部位は全て敵の忍びによって里の外に持ち去られてしまっていた。

首は18歳になるまで動かず生き続けて、ただ成長をしている。

響を”生き返らせる”為に八郎は戦っていくことになる。

f:id:dokusyo_geek_ki:20181110043748p:plain

(出典:『バジリスク~桜花忍法帖~』)

 

仲間の忍びたち

響を助ける為に八郎に協力すると名乗り出た忍びは8人いた。

彼らは、6年間音信不通だった八郎のことを待ち続けて、来たる日のために力を蓄えていた。 

f:id:dokusyo_geek_ki:20181110045129p:plain

(出典:『バジリスク~桜花忍法帖~』)

 

それぞれが一騎当千の力をもち、固有の忍術を操る。

彼らは命がけで響の体の奪還に挑んでいくことになる。

f:id:dokusyo_geek_ki:20181110045316p:plain

(出典:『バジリスク~桜花忍法帖~』)

 

f:id:dokusyo_geek_ki:20181110045347p:plain

(出典:『バジリスク~桜花忍法帖~』)

 

成尋衆

敵対するのは”成尋衆”と名乗る忍びたちである。

”成尋衆”は、八郎と響がもつ秘められた力「桜花」を狙って襲ってきた。

彼らもそれぞれが恐ろしく強い力を扱う。

それぞれが一つずつ響の部位を持っていて、彼らを倒すことによって体を取り戻すことができる。

f:id:dokusyo_geek_ki:20181110050052p:plain

(出典:『バジリスク~桜花忍法帖~』)

 

おすすめポイント

激しい忍術合戦

「バジリスク~桜花忍法帖~」ではとにかく忍術合戦があつい。

”成尋衆”は打ち破ることが不可能だと感じるような強力な力を使ってくる。

伊賀、甲賀の忍者たちは固有の忍術を駆使して、この理不尽な力を打ち破っていく。

戦いは全てが殺戮合戦であり、それぞれの戦いごとに命が失われていく。

f:id:dokusyo_geek_ki:20181110050052p:plain

(出典:『バジリスク~桜花忍法帖~』)

 

”愛”の物語

この作品は、忍者たちの戦いを描いた側面と二人の愛を描いた側面がある。

二人の愛はどう育まれてきたのか?彼らの出生の謎は?などの秘密が明らかになっていく。

二人の愛の果てがどうなるのかから目を話すことができない物語となってる。

f:id:dokusyo_geek_ki:20181110051954p:plain

(出典:『バジリスク~桜花忍法帖~』)

 

作者の別の作品

この漫画は原作者・ 山田正紀と漫画家・シヒラ竜也、キャラクター原案・せがわまさきによって描かれている。

キャラクター原案・せがわまさが描いた代表的な作品としてはバジリスク~甲賀忍法帖~がある。

 

 

 

終わりに

というわけで、忍びたちによる激しい戦いを描いたバトル・アクション漫画である『バジリスク~桜花忍法帖~』を紹介した。

忍者たちが強烈な忍術を繰り広げていく。

それぞれの忍者たちが何故命をかけて戦うのかの背景も思いがこもったものとなっている。

同名小説のコミカライズ作品である。

『バジリスク~桜花忍法帖~』は、”愛”と”血”の物語に興味がある人には、おすすめの作品となっている。

f:id:dokusyo_geek_ki:20181110050906p:plain

(出典:『バジリスク~桜花忍法帖~』)