漫画ギーク記

漫画を中心にしたおすすめの面白い本について書いています

漫画ジャンル「歴史」

19世紀後半の中央アジアの穏やかな時間が圧倒的な画力で描かれる『乙嫁語り』【漫画感想】

美貌の娘・アミル(20歳)が嫁いだ相手は、若干12歳の少年・カルルク。遊牧民と定住民、8歳の年の差を越えて、ふたりは結ばれるのか……? シルクロードの生活文化。 馬の背に乗り弓を構え、悠久の大地に生きる人々たちの物語。 とにかく絵の書き込みが素晴ら…

国を失った王子が、国を取り戻すために戦う激動の英雄譚『アルスラーン戦記』【漫画感想】

強国「パルス」の王子・アルスラーンは、ただ好奇心にあふれているだけの少年。 「頼りない」「気弱」「器量不足」と言われたアルスラーンが14歳になった時、遠国の異教徒がパルスへ侵攻。アルスラーンは初陣の時を迎える。 パルス軍の強さは古今無双。この…

未来の地”日本”を探検した一人の女性の冒険譚『ふしぎの国のバード』【漫画感想】

時は明治初頭。 東京から蝦夷まで、地図なき道を旅したイギリス人がいた。 彼女の名はイザベラ・バード、冒険家。 彼女の目的は、時代の激変とともに、滅びゆく日本古来の生活を記録に残すことであった。

天下無双を目指す宮本武蔵の生涯とは「バガボンド」【漫画感想】

「強い」とは一体なんなのか? 『SLAM DUNK』の作者・井上雄彦によって宮本武蔵の生涯が描かれたのが、この作品である。 とある村で育った武蔵は、やがて戦いに目覚めて「天下無双」を目指して旅に出る。

難攻不落の関所をめぐる戦い『狼の口 ヴォルフスムント』【漫画感想】

14世紀初頭、アルプス地方。 イタリアへと通じるザンクト=ゴットハルト峠には、非情な番人が守る関所があった。 難攻不落をもって知られるその場所を、人々はこう呼んだ。 ヴォルフスムント、“狼の口”と。