『それでも町は廻っている』の石黒正数の初期作品が収録された短編集。
ミステリーとSFの要素が混じったコミカルな日常系の漫画が持ち味の漫画家であるが、その良さは既に最初期作品から存分に発揮されている。
島に取り残された超能力者の少年少女のサバイバル生活を描いた「ススメサイキック少年団」。
世紀末の世界での人間とロボットの友情を描く表題作「Present for me」。
”なげわ”だけが唯一の特技のおじさんの話「なげなわマン」。
など全7編が収録される。
全1巻の短編集となっている。
(出典:『Present for me 石黒正数短編集』)
「Present for me 石黒正数短編集」のここが面白い
ススメサイキック少年団
太平洋に浮かぶとある島で、その島の一部はある研究を目的とした極秘期間の研究施設が存在した。
が、研究施設が事故で爆発してなくなってしまった。
施設の目的は超能力者たちの研究。
生き残った超能力者の少年少女は自分たちの特殊な力を使ってサバイバル生活を始めることになった。
(出典:『Present for me 石黒正数短編集』)
Present for me
この短編集の表題作。
2201年、世紀末の世界で壊れかけた一体の機械と一人の人間が出会った。
人間はロボットを修理してあげようとする。
人間とロボットの友情を描いた作品。タイトルと読後感がいい。
(出典:『Present for me 石黒正数短編集』)
ヒーロー
悪の秘密結社デーモンナイツは解散した。
こうしてヒーローゼットはなんだかわからないうちに戦いの勝利を収めてしまう。
勝負決着後のやることのなくなった、ヒーローと悪の怪人の後日談を描いた作品。
前向きだか後ろ向きだかわからない彼らの生き様に励まされる。
(出典:『Present for me 石黒正数短編集』)
終わりに
というわけで、『Present for me 石黒正数短編集』を紹介した。
『それ町』の石黒正数の初期短編集で収録されたどの作品も安定した面白さがある。
全1巻で7編収録する。
少しコミカルな人間たちの日常系作品を読みたい人にはおすすめの漫画である。
(出典:『Present for me 石黒正数短編集』)
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