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今宵もどこかで涙の匂い。ねこは今日も闇夜を歩く『夜廻り猫』【漫画感想】

 

「泣く子はいねがー」

猫の遠藤平蔵はこの呼び声とともに、今日もまた闇夜を歩く。

彼が探しているのは泣いている人たち。

涙が出ていなくても、悲しいことや辛いことがあって心が泣いている人。

老若男女、犬猫問わず、涙する人とともに呑み、笑い、ときに励まし、ときに見守り、いつも彼だけはそっと寄り添う。

今宵もまた涙の匂いを嗅ぎつけてその場所へと向かう。 

四コマ形式で進んでいく感動作となっている。

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(出典:『夜廻り猫』)

 

「夜廻り猫」のここが面白い

悲しみを抱えた人々

夜廻り猫の平蔵が、探すのは心が泣いている人々。

涙の匂いを嗅ぎ分けて近づいていく。

ででくる人々は皆、仕事、恋愛、勉強、友達、家族との関係など辛い悩みを抱えている。

平蔵は彼らを見つけて、声を掛け寄り添っていく。

そして、彼らの明るい明日に向けてのお手伝いをしていく。

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(出典:『夜廻り猫』)

 

泣いてしまっている猫

平蔵が寄り添うのは人間だけではない。

心が泣いている猫たちもまた、彼がお手伝いをする相手の対象である。

ねこたちも悩みを抱えて、平蔵と出会い、彼の優しさに癒される。

そして、笑顔になって頑張る気力を取り戻していく。

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(出典:『夜廻り猫』)

 

人と猫の交流

平蔵は猫とも人間ともコミュニケーションをとることができる。

飼われた猫たちや飼っている人間も話ができなくても、互いに信頼関係で結ばれている。

そんな猫と人間の橋渡しをすることも平蔵の仕事のひとつである。

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(出典:『夜廻り猫』)

 

終わりに

というわけで、『夜廻り猫』を紹介した。

泣いている人を見つけてるために、闇夜を歩く一匹の猫が紡ぐ感動の物語。

話は、四コマ形式で短い話がいくつも連なって進んでいく。

あなたと同じ悩みを抱えて、平蔵に励まされた人も見つかるかもしれない。

優しい猫によって、胸が熱くなる漫画を読んでみたい人にはおすすめの作品となっている。

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(出典:『夜廻り猫』)

 

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